「X-Loca」を使ったロケーションシステムの作り方

0. 用意するもの

【材料】

【工具・機材】

1. BASICプログラムをインストールする

「X-Loca Support Tool Set」のEEPROMを使用します。EEPROMをMixSodaの5ピンソケットに差し込みます。MixSodaとIchigoDyhookをDPCを使って繋ぎます。MixSodaとIchigoDyhookのスイッチをONにします。

IchigoJamの画面が表示されたら、EEPROMに保存されているX-Loca用プログラムをIchigoJamボードに保存します。

LOAD100

SAVE0

LOAD101

SAVE1

LOAD102

SAVE2

これでIchigoJamボードにプログラムを保存できました。問題なく保存できているか確認します。

FILES

画面に

0 @ARUN
1 O=5
2 CLS:M=0:?"IchigoLoca + MixSo
3

0~2が同じように表示されていればOKです。もし抜けている行があったり、表示と違ったりした場合は最初から行います。(3に 'EXCHG KBD JP-US と表示される場合もありますが、動作に問題はありません)

2. GPSアンテナを加工する

インストールしたプログラムの動作を確認するためには、MixSodaにGPSアンテナを接続する必要があります。接続のためにGPSアンテナのケーブルを加工します。

加工手順

  1. (A)の材料を用意します。
  2. GPSアンテナの茶色の線をニッパーで切り落とします(使わないため)。
  3. ピンヘッダをブレッドボードに挿し込みます。
  4. ピンヘッダの先にはんだをつけておきます。(上2ピンと下2ピン)
  5. 熱収縮チューブを1cm程度にカットします。これを4つ用意します。
  6. 熱収縮チューブをGPSアンテナに通します。
  7. ピンヘッダの先につけたはんだをこてで溶かしながら、GPSの線を付けます。
  8. ピンヘッダをブレッドボードから外します。
  9. GPSの線をつけた場所に熱収縮チューブを被せます。
  10. 熱収縮チューブにはんだこてを近付けて、縮めたら完成です。

3. LTEアンテナとGPSアンテナをMixSodaに取り付ける

LTEアンテナと、加工したGPSアンテナをMixSodaに取り付けます。

4. MixSodaの初期セッティングを行う

MixSodaを使用するには「MixServer」の利用申し込みと登録が必要になります。MixServerには2つのプランがあります。

  1. MixServer EASYプラン(少ない台数で運用したい人向け)
  2. MixServerプラン(中規模で運用したい人向け)

今回は「MixServer EASYプラン」を使った方法で初期セッティングを行います。

  1. MixServerアカウントを開設します。 MixServerページの「Sign up」から登録を行います。登録にはメールアドレスが必要です。
    MixServer
    https://mixsoda.io/signup.html

  2. マイページにログインして「Store Token」を設定します。 Store Tokenには任意の文字列を設定します。英数字、記号が使用できます。

  3. 使用するMixSodaのICCIDとIMEIを登録します。ICCID、IMEIはMixSodaに同梱されている紙に記載されています。この紙は大事に保管してください。NOTEにはX-Locaで表示される名前が登録できるので、識別しやすい名前を入れておくと良いです(後から変更可能)。

  4. 「MixServer Easy(10MBプラン)」に申し込みます。 申し込みには使用するMixSodaのICCIDが必要です。
    MixServer Easy(10MBプラン)
    https://mixsoda.io/easy10mb/
  5. 申し込み受付完了のメールが届いたら、MixSodaの利用を開始できます。

5. MixSodaの動作確認をする

MixSodaに5Vの電源を入れます。micro-B USBケーブルまたはType-C USBケーブルに5Vアダプタまたはモバイルバッテリーを繋ぎます。GPSアンテナは窓際に置きます。

IchigoJamボードのスイッチをONにしてから、MixSodaのスイッチをONにすると、バスロケプログラムが実行されます。成功していればGPS情報などがMixServerに送信されているので、確認してみましょう。

確認方法

最新のデータを1件だけ表示する
http://mixsoda.io:2048/(Store token).csv
60秒前から現在時刻までのデータを表示する
http://mixsoda.io:2048/(Store token).csv?from=-60

6. X-LocaでMixSodaの位置を地図にプロットする

データが送られていることが確認できたら、X-Locaにアクセスします。

X-Loca URL
https://mixsoda.io/x/loca/#(Store Token)

Ex1. マーカーアイコンを変更する

地図上に表示されるマーカーアイコンは変更することができます。X-Locaで用意されている汎用アイコンを使うほか、自分で用意した画像を設定することも可能です。

  1. JSON Generator for X-Locaページにアクセスします。
    JSON Generator for X-Loca
    https://mixsoda.io/x/loca/json_generator.html
  2. ふきだしの内容を設定します。

  3. マーカーアイコンを選びます。汎用アイコンを使う場合は、使いたいアイコンをクリックして選択します。

    自分で用意した画像を使用する場合は、画像をWebサーバーに置き、そのURLをテキストボックスに貼り付けます(httpsの必要あり)。 画像は元画像と同じ大きさで表示されます。画像は表示したいサイズに調整してください。

  4. ふきだしにリンク先を設定することもできます。設定する場合は、リンクにURLをテキストボックスに貼り付けます。

  5. 「JSONを生成する」ボタンを押すと、下のJSONのエリアにJSON文字列が表示されます。

  6. MixServerマイページにログインし、NOTEの設定を行います。
    MixServer Login
    https://mixsoda.io/login.html
    設定したいICCIDのNOTEに先ほど生成したJSON文字列を貼り付けて、更新ボタンを押します。

  7. MixSodaの電源を入れて、設定した内容が表示されているかX-Locaで確認します。